






| 南海線で和歌山駅まで。そこから瀬戸内海に面した加太湾に向けて走る単線で終点の加太駅まで23分。ここに関西空港第1期、第2期工事用の土取り場がある。 2000年着工の第2期事業も最終段階に入っている。第1期の隣地での事業で、標高222mの巽獄山がそっくり姿を消し瀬戸内海がはるかに見渡せる。港まで土砂を運ぶのはベルトコンベア。現地からトンネルを通しベルトコンベアがその中を通って土砂を積出港へ運ぶ。人の目に触れるのは山と山の間、阿振川を渡る1カ所だけであるが、それも覆いがされて中の様子を見ることはできない。このトンネルも工事後は埋め戻して閉じられる。 ICタグを付けた1台100トン級のブルドーザや90トン級のダンプが場内を行き交う。直径が人の背丈をはるかに超えるタイヤを8本装着して走る。そのタイヤが1本200万円はするそうだ。重機はダイヤモンド鉱山の本場の南アフリカに注文することが多いのだそうだ。 1時間に15000トンの土砂を船積みするシップローダーという巨大な設備が、積出桟橋の左右に横付けされた船に土砂を振り分けていく。山に発破をかけダンプが運び、ベルトコンベアに載せ船積みするまですべての工程を中央制御監視室がコントロールしている。 一部ではすでに緑化工事が始まった。苗木が一面に植えられている。種子などの吹きつけもしているが、一番元気なのはどこからともなく出てきた地元の草木だそうで、苗木よりよほど勢いがいい。植栽は回数を重ねておこない、除草などの管理をしながら事後調査もおこなう。事業を実施しながら後始末も同時に進んでいる。 秋日和の加太湾は瀬戸内海国立公園の中にある。釣り船と釣り人で賑わっている。この季節は小ぶりのサバとアジなんだそうである。 |
